2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「自衛のための必要最小限度の実力」という欺瞞 鈴木英輔 1952年の政府統一見解は「近代戦争遂行に役立つ程度」の能力をもつものが「戦力」と定義され、それ以下の能力であれば保持することは禁じられていないとするものであった。基本的には、その程度の装…
シリア危機を醸成してきたものと現在の硬直状態の理由 鈴木英輔 シリアはかつてのオスマン・トルコ帝国の統治下にあったのです。「帝国の統治」といっても19世紀に猛威を振るった「帝国主義」の植民地帝国とは違い、ローマ帝国、サラセン帝国や支那の帝国の…
鈴木英輔 日本語の「言語空間」から離れて、イギリスののどかな町でBBC とCNNだけでテレビのニュースを視てロンドン・タイムズ紙を読んでいると、ひと昔まえ岸信介が「日本の新聞は本当のことを書かないから読まない!」と記者会見で怒っていたのを思い出し…
集団的自衛権と「自衛のため」:政府見解の問題点 鈴木英輔 昨今の集団的自衛権の論議は、かねてから言い尽くされた議論の蒸し返しで、なんら建設的な意見が出て来ません。その理由は、「自国」と「他国」という二元論にたつ今までの政府の「集団的自衛権」…
日本国憲法の「平和主義」 鈴木英輔 まず憲法第9条の全文を読み直して見よう。 第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、 国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、 国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを…